心よ、肉体を超えて在れ
「X-ファイル」シーズン5の第11話「キル・スイッチ」を観た。
シーズン9までの202話の中でもトップ10に入るくらい、大好きなエピソード。
AIの反乱という、2018年現在では目新しくもないテーマなんだけど、約20年前に初めて観た時はとても興奮した。(1998年2月15日が初放送日)
ちなみに「X-ファイル」とは。
『X-ファイル』(エックスファイル、原題:The X-Files)は、1993年から2002年にかけてアメリカで製作されたSFテレビドラマ(海外ドラマ)である。 超常現象をテーマにしたストーリー展開や映画並みのロケが話題となり、世界中でヒットした。製作総指揮はクリス・カーター。 2016年1月からアメリカでシーズン10にあたるミニシリーズが放送された。
2018年の1月から第11シーズンがアメリカで放送中。スカリー役のジリアン・アンダーソンはこのシーズンで卒業する事を宣言していて、シーズン10にあたる前回の「X-ファイル2016」も未視聴の私は、まずはそこから追いかけたい。
時を置いたシリーズの続編は観るのに少し勇気が要るけど、グダグダ言わずに時間を作って観ようと思う。
さて、今回観た「X-ファイル」シーズン5第11話「キル・スイッチ」。
監督:ロブ・ボウマン(「キャッスル〜ミステリー作家は事件がお好き」の製作総指揮など。こちらのドラマも大好き!)
脚本:ウィリアム・ギブソン&トム・マドックス
あらすじ:伝説の天才プログラマーのゲルマンが開発した人工知能が自我を持つに到り、その暴走を危惧した開発者がシステムをダウンさせる「キル・スイッチ」を作り上げたが、AIはそれを察知し攻撃を開始する。モルダーとスカリーは手がかりを元にエスターというゲルマンの仲間に辿りつくが…。
冒頭にも書いたけど、2018年現在ではありふれたストーリーに穴だらけのサイバーパンクもの。
それでも当時の私にはすごくパワーのある、魅力的なエピソードだった。
ロボットやAIが自我を持ったり、人類に弓を引くというのは「ターミネーター」や「ブレードランナー」でおなじみだったけど、「意識と記憶」をネット上にアップロードして、肉体を捨てて融合して永遠に生きる、という観念にはこのエピソードで初めて出会った。
何を持ってして「生」とするか、「命」とは何なのか、「人間」は肉体を持たずとも「人間」でいられるのか。
20年前は割と本気で、脳みそを機械に転送して永遠に生きていけるようになるんじゃないかと思っていた。
今は、魂があるとするならば肉体の一部に過ぎないんだろうな、と感じている。
脳みそ=意識と記憶でもないし、意識と記憶=人間性でもない。
肉体が朽ち果てていくからこそ、毎日が尊い!大切に生きようと思う初老の冬。
そんな赤面するようなことを考えたりもするけど、このエピソードの見所は、エスター役のクリスティン・レーマンの美しさ!
「THE KILLING〜闇に眠る美少女」のグウェン・イートン役もすごくよかったなあ。
「THE KILLING〜闇に眠る美少女」といえば、ジョエル・キナマン主演のNetflixドラマ「オルタードカーボン」が面白そう。
(クリスティン・レーマンも出演!)
あと、みんな大好きローン・ガンメン!
それと、スカリーのマーシャルアーツなんてシーンもあります。
モルダーが両腕チョンパされたグロシーンも、何だか笑えてくる。
久しぶりにX-ファイル観て、変人モルダーが変人に優しい世界観がとても好きだったことを思い出した。
さて、次は何観ようかなー。